横浜税関(神奈川県)
横浜のシンボル「クイーンの塔」を守る水性シリケート系コート剤
プロジェクトの概要
横浜税関本庁舎は、関東大震災による倒壊焼失後、昭和9年(1934年)に再建されて以来、イスラム寺院風の塔などの優雅で美しい外観から、『クイーンの塔』の愛称で親しまれています。その美しい外観に一切影響を与えることなく、今後の長期保存のためのコンクリートの「強度回復」や「耐久化」を図るための塗料として『MS‐90』が採用されました。
お客様の課題
横浜税関本庁舎は、横浜市認定歴史建造物の認定、及び平成公共建築賞を受賞しており、歴史的シンボルのひとつであると同時に、横浜市にとって重要な観光資源でもあります。そのような大変貴重な歴史的建造物の美しい外観をいっさい損なわず、今後も長期間にわたり維持存続させ続けるための適切な塗装メンテナンスを施すことが課題でした。
ご提供した解決策
長年に渡り、様々なコンクリート建造物の強度回復を目的としたメンテナンスに利用されてきた実績が高く評価され、水性シリケート系コート剤『MS-90』が採用されました。『MS-90』は無色透明な無機塗料で、表面に塗膜を形成するのではなく、基材に含侵する為、基材の質感や美観を損ないません。また、表面は親水性である為、汚れがついても容易に落すことができ、かつセラミックであることから、「耐久性」が高いという特長も持ち合わせています。そのメカニズムは、セメントの主成分である水酸化カルシウムと化学的に結合して、「耐水性」「耐久性」「耐薬品性」にすぐれたケイ酸カルシウム層(通気性・親水性あり)が形成され、表面硬度が大幅に向上し(1.5倍以上)、併せて物理的強度吸水率なども改善され中性化も防止することができるというものです。
使用した製品と特徴
製品名 | MS-90(水性シリケート系コート剤/無機塗料) |
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主な特徴 | 強度回復緻密化耐久親水耐候性硬度向上透明水性中性化防止 |